ベトナムIT人材への期待と不安を解消する

オフショア開発先としてベトナムを検討する際、「新卒エンジニアの技術力は本当に信頼できるのか」という疑問を持つ方は少なくありません。結論から言えば、ベトナムの新卒エンジニアは、適切な採用基準を持てば十分に戦力化できます。
この記事でわかること
ベトナムのIT教育制度の特徴と、新卒エンジニアが持つ技術力の実態
オフショア採用で失敗しないための技術力見極め5つのポイントと面接質問例
採用プロセス設計から育成計画まで、今すぐ取り組むべき具体的なアクション
ベトナム政府はIT産業を国家重点産業に位置づけ、STEM教育を強化しています。ベトナムのIT産業は年間10%以上の成長を続けており(JETRO調査)、2023年時点でベトナム国内には約50万人のIT技術者がいるとされています(JETRO調査)。毎年約5万人の新卒エンジニアが市場に参入しており(JETRO調査)、人材の供給量は十分です。しかし、数が多いからといって全員が即戦力になるわけではありません。オフショア開発を成功させるためには、IT教育の実態を理解した上で、技術力を正確に評価する採用基準を持つことが重要です。
ベトナムのIT教育制度の特徴
ベトナムのIT教育は、大きく分けて大学教育と専門学校教育の2つのルートがあります。大学教育では、ハノイ工科大学やホーチミン市工科大学といった主要工科大学がIT人材育成の中心的な役割を担っています。これらの大学では、4年間のカリキュラムを通じてプログラミングの基礎からソフトウェア工学、データベース設計まで体系的に学ぶことができます。
特筆すべきは、ベトナム政府が2010年代後半からSTEM教育を強化してきたことです。これにより、大学入学前の段階から論理的思考力やプログラミングの基礎を身につける機会が増えました。実際、ベトナムの学生は国際情報オリンピックなどの国際大会で継続的に好成績を収めており、基礎学力の高さは世界的にも認められています。
一方で、課題もあります。大学教育は理論中心になりがちで、実務で求められるプロジェクト管理やチーム開発の経験が不足する傾向にあります。クラウド技術やAI・機械学習といった分野は、大学のカリキュラムだけでは十分にカバーされていないことが多いのが現状です。こうした背景から、新卒エンジニアの技術力には個人差が大きく、ベトナム人材採用時の見極めが極めて重要になります。
新卒エンジニアの技術力の実態
ベトナムの新卒エンジニアの技術力を評価する際、いくつかの傾向を把握しておくと役立ちます。
プログラミング言語についてはJavaとC/C++の習熟度が比較的高い傾向にあります。これは大学のカリキュラムでこれらの言語が重点的に扱われているためです。一方、PythonやJavaScript、特にReactやVue.jsといったモダンなフレームワークについては、自主学習で習得している学生とそうでない学生で大きな差があります。
注目すべきは、ベトナムの新卒エンジニアの学習意欲の高さです。IT業界の給与水準が他業種と比較して高く、キャリアアップへのモチベーションが強い傾向にあります。このため、入社後の成長速度が速く、適切な教育環境があれば短期間で戦力化できるケースが多いのです。
採用時の技術力見極め5つのポイント
ベトナムで新卒エンジニアを採用する際、技術力を正確に評価するためには、複数の観点からの確認が必要です。
ポイント1:コーディングテストによる基礎力評価
単純なアルゴリズム問題だけでなく、実務に近い課題を出題することをお勧めします。たとえば、簡単なWebアプリケーションの機能追加や、既存コードのリファクタリングといった課題が効果的です。評価基準として、コードの可読性、エラーハンドリングの有無、処理効率の観点で採点すると客観的な比較が可能です。
ポイント2:ポートフォリオと個人プロジェクトの確認
GitHubなどのリポジトリを持っている候補者であれば、実際に書いたコードを確認できます。コミット履歴の頻度、READMEの充実度、イシュー管理の有無などから、開発者としての習慣も見えてきます。
ポイント3:面接での評価方法と質問例
履歴書に書かれた技術スキルについて、具体的な使用経験や理解度を質問します。以下の質問例と評価基準を参考にしてください。
質問1:「このフレームワークを使って最も苦労した点は何ですか?どう解決しましたか?」 見たい能力:実際の経験の深さと問題解決能力 合格ライン:具体的なエピソードと解決プロセスを説明できる
質問2:「チーム開発でコンフリクトが発生したとき、どう対処しましたか?」 見たい能力:Gitの理解度と協働経験 合格ライン:rebaseやmergeの違いを説明でき、実際の対処経験がある
質問3:「過去に書いたコードで、今なら違う書き方をすると思うものはありますか?」 見たい能力:成長意欲と自己客観視能力 合格ライン:具体的な改善点を挙げて理由を説明できる
ポイント4:コミュニケーション能力の確認
オフショア開発では、日本側のチームとの連携が成功の鍵を握ります。ブリッジSEを介さず直接やり取りする場面も多いため、技術的な内容を説明する際の論理性、質問への応答の的確さ、わからないことをわからないと言える誠実さなどを確認しましょう。
ポイント5:学習意欲と成長ポテンシャルの見極め
新卒エンジニアは即戦力としての技術力よりも、入社後の成長が重要です。これまでどのように技術を学んできたか、今後どのようなキャリアを目指しているかを聞くことで、長期的に活躍できるベトナム人材かどうかを判断できます。
よくある失敗パターンと回避策
ベトナムでの新卒エンジニア採用において、日本企業が陥りやすい失敗パターンがあります。
失敗パターン1:学歴だけで判断してしまう
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有名大学の卒業生は一定の学力を持っていますが、学歴と実務能力は必ずしも一致しません。GXOの採用現場でも、有名大学出身でなくても自主的に学習を続けてきた学生の中に、入社後に急成長する人材が多く見られます。
失敗パターン2:日本語能力を過度に重視する
日本語が堪能なエンジニアは確かに重宝しますが、日本語学習に時間を費やした分、技術スキルの習得が遅れているケースもあります。プロジェクトの体制によっては、ブリッジSEを介して日本側とコミュニケーションを取る方法もあります。
失敗パターン3:採用後の育成計画を持たない
新卒エンジニアは、入社後の教育によって大きく成長します。GXOでは、入社後3か月間の集中研修と、その後6か月間のOJTを組み合わせることで、新卒エンジニアを確実に戦力化しています。
GXOの現場で見えてきた「成功しやすい人物像」
180社以上の支援実績から見えてきた傾向として、技術力が突出していなくても、「わからないことを素直に質問できる」「フィードバックを前向きに受け止められる」「自分で調べて試す習慣がある」という3つの特徴を持つ人材は、入社後の成長が速く、長期的に活躍するケースが多いです。
オフショア採用を成功させる採用プロセス設計

ベトナムでの新卒エンジニア採用を成功させるために、実践いただきたい取り組みをまとめます。
まず取り組むべき1歩:求める技術スキルの明確化
自社のオフショア開発プロジェクトで求める技術スキルを明確化することから始めてください。使用するプログラミング言語、フレームワーク、開発手法を整理し、新卒エンジニアに求める最低限のスキルレベルと、入社後に習得を期待するスキルを区別しておきます。
技術力評価プロセスの設計
コーディングテストの内容、技術面接で確認する項目、評価の基準を事前に決めておくことで、複数の候補者を公平に比較できます。可能であれば、社内のエンジニアを面接官として参加させ、技術的な観点からの評価を行うことをお勧めします。
採用後の育成計画の準備
入社後3か月、6か月、1年といった節目でどのようなスキルを身につけてほしいかを計画し、そのための研修やOJTの体制を整えます。ベトナムの新卒エンジニアは学習意欲が高いので、成長の機会を提供すれば着実にスキルアップしていきます。
GXOが選ばれる理由
GXOは、ベトナム・ダナンに開発拠点を持ち、180社以上の日本企業のオフショア開発を支援してきました。現地法人での直接雇用により、優秀なエンジニアの確保と長期的な育成を実現しています。
当社の強みは、日本品質の開発プロセスをベトナムチームに浸透させていることです。日本人ブリッジSEが常駐し、要件定義から設計、開発、テストまで一気通貫でサポートします。コスト面では、日本国内での開発と比較して30〜50%のコスト削減を実現しながら、品質を維持することが可能です。
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まとめ
ベトナムのIT教育は国策として強化されており、毎年多くの新卒エンジニアが市場に参入しています。技術力には個人差があるものの、適切な採用基準を持って採用し、入社後の育成体制を整えれば、優秀なベトナム人材を確保することは十分に可能です。コーディングテスト、ポートフォリオ確認、技術面接、コミュニケーション能力の評価、学習意欲の見極めという5つのポイントを押さえることで、オフショア採用の精度を高めることができます。
最初の1歩は、自社の採用基準を明文化することです。 求める技術スキル、評価項目、合格ラインを整理することで、採用の成功確率は大きく上がります。
ベトナムでのオフショア開発や人材採用についてお悩みの方は、ぜひGXOにご相談ください。
お問い合わせはこちら:https://gxo.co.jp/contact-form
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